GuitaRist、Engineer、Composer3つで通称RECer(レッカー)の松田です。
最近セールで購入したNOVELTECH 「Vocal Enhancer」が噂どおりとてもよかったので今更ながら記事にします。比較対象として今まで同じ用途として使っていたWAVES 「Vitamin」も同時に書きます。
そもそもエンハンサーとはなんぞやというとざっくりいってしまえば「指定した帯域を強調するもの」なんですがこれイコライザーとかエキサイターじゃね!?って思ったでしょう。
このへんは人によって定義があいまいだし、あまり決めても意味ないと思うので細かいことは置いておきましょう!大事なのは各機種でかかり方や音の傾向が違うので自分の中で使い方を確立することかと。
個人的な使い方はもともと出てない帯域を補う時はエンハンサーやエキサイター、かなり積極的に音を補正したい時に使うかなー。元々そこそこ出てる帯域からさらにプラスで出したい時はイコライザーという具合に使い分けてます!使ってみて思い通りのサウンドにならなかったらかえればいいわけだし、とりあえず挿してみてってかんじで問題なし!
ということで今回購入したNOVELTECH 「Vocal Enhancer」とそれにより出番が減ってしまったWAVES 「Vitamin」についてです!
NOVELTECH 「Vocal Enhancer」について
名前の通りボーカルにかけることに特化して作られているようです。だから調整できる範囲が1kHz〜20kHzなんでしょう。
ボーカルにとって大事な帯域ということですね。
ENHANCEMENT:あげると指定された帯域がどんどん強調されていく
FOCUS FREQUENCY:指定した帯域の範囲の中でどのへんをもちあげるかを指定する
STORONG PROCESSING:ONにするとかかり方がより強調される
RES=白い三角形:上げていくと白いライン上近辺がより強調される
-12or-24db/Oct:強調したい帯域の範囲外の音の調整。-24dbにすると範囲外の音が強調されにくくなるイコライザーのローカット等にある-6db等に近いイメージ。
白い三角形の縦線ライン:1kHz〜20kHzまでの帯域を強調することができ左右に動かすことで強調したい範囲を決められる。
WAVES 「Vitamin」について
ぱっと見わかりにくいですが主な特徴は3つ。
①マルチバンドコンプ
②帯域ごとに調整できるステレオイメージャー
③サチュレーター。
5つのフェーダー:あげるとその部分の帯域が強調される。
Punch:コンプのAttackと同じ。
フェーダーの下の黒いノブ:各帯域ごとに左右の広がりを調整できる。0にするとモノラルになる。
IINPUT:入力レベルを調整。上げていくとだんだん歪んでいきサチュレーション効果が得られる。
OUTPUT:出力レベルを調整。サチュレーション効果を得ようとINPUTを上げていった結果音量が大きくなりすぎたらOUTPUTで調整すると良い。
DIRECT:フェーダーを下げると原音の音量が下がっていく。結果としてサチュレーション音が目立ってくる。
個人的にはドラム2mixの低域の広がりを抑えるために低域だけモノラル処理するというのがお気に入り。帯域ごとに広がり具合をかえれるというのはマスタリングにも使える。
②サチュレーション
ボーカルに若干のサチュ効果を足すことでロックっぽい力強いかんじが得られる。Noveltech Vocal Enhancerと使い分けられる。Wet/Dryの割合も変えられるので安心して使える。